洋服選びの本質とは。

まずは自分の身体を知る

 

洋服選びは自分の体を知ることから、基本は自分の体型を知って上手に洋服を選ぶということです。 痩せ型、ぽっちゃり型、背が高い、低いは人それぞれです。太めの方が超ミニスカートで足をにょっきり! というのはどうなのでしょうね。また小柄な方がローウェストのワンピースを着てしまうのも逆効果。目線が上になるように、ポイントを上に持っていかないといけません。
自分の体型に似合う洋服がどんなものかというのはわかっているようでなかなか難しいものです。 いつも同じような形、同じような色の服を選んでいないでしょうか。 身近にいるお洒落な人と一緒に選ぶ どんな洋服が似合うのか、好みのショップのスタッフの方に 素直に相談してみるのもいいですね。自分では決して選ばないような洋服でも、試着してびっくりす るほど似合うこともあります。「相談したら購入しなくてはならなくなりそう」と思われるなら、日頃、 「この人、お洒落だな」と思っている方に付き合っていただいてはいかがでしょう。それもお世辞を 言うような間柄ではなく、忌憚のない意見を述べてくれる、身近な方を選ぶといいですね。 レストランなどで人間ウォッチングをしていると、お洒落な人はやはりお洒落な人と集まっている 気がします。そしてたいてい、そのグループは華やかな雰囲気です。きっと皆さん一人ひとりが自信 を持っているからでしょう。
私の仕事仲間には素敵な方々が大勢いらっしゃいます。女優の司葉子さんは首が細くてキレイでチ ョーカーがよくお似合いです。スカーフ使いも素敵。また、お亡くなりになりましたが、洋服のセンスが大好きだったのは淡路恵子さん。お二方ともいつまでも若い頃と変わらない体型を保っていらっし やって、私もおばさん体型にならないよう、努力しなくては.........。お洒落にそういう気概は大事です。

 

洋服の色選び

 

上品で若々しく見える色を選んで色選びもお洒落の楽しみの一つですが、年を重ねるほど華やいでいただきたいので、私は明るい色をおすすめします。原色というわけではなく、「ライト」がつく色ですね。たとえば、ライトグレー、ライトベージュ、ライトブラウンなどです。白なら真っ白というより、オフホワイトでしょうか。黒やグレーもいいけれど、その場合も顔の周りにはスカーフやアクセサリーなどを使って、明るい色を取り入れましょう。
私の場合、雑誌などの写真撮影なら、モノクロかカラーか、掲載の季節はいつなのかをうかがって 決めます。モノクロなら、白黒はっきりさせたトーンにしますし、カラーなら取材内容によって派手 にしたり地味にしたりします。
表に出る色は3色以内でまとめる仕事でもプライベートでも表側に出る色は3色以内でまとめる ようにしています。洋服だけでなく、全身のトータルコーディネートとしてです。もちろん、厳格に 3色というわけではなく、たとえば、茶色系、紺系などベースになる色みでのことです。
最もいけない例をあげると、セーターもスカートもスカーフもバッグもみんな柄という組み合わせ。 たとえ一点ずつが高価なものであっても、全身がごちゃごちゃ感満載になります。セーターが柄なら スカートは無地にしましょう。バッグや靴もその日着ている洋服の中に入っている色から選びます。
最初はなんとなくでもいいのです。出かける前に全身を鏡に映してみて色のトーンが3色以内にまとまっているかどうかをチェックしてみてください。このルールさえ守れば、すっきりとしたコーデ ィネートになってくるはずです。

ディナーショーではド レスやミニスカート&ニーハイブーツというス タイルもしますが、普段は車を運転するので、 パンツをはくことが多いですね。 「黒、白、ベージュでジャケット&パンツまた はスカートのセットを持っていると、TPOに 応じて着回しがきくので重宝するのではないで しょうか。私は基本になるジャケットは無地に しておき、インナーやスカーフを柄ものにして 楽しんでいます。 男性もお洒落を楽しんで女性に比べると男 性は、特に年配になるとお洒落に無頓着になっ てしまう方が多いようです。白髪になられたら なおのこと、ピンクやイエローなどの明るい色 のシャツを試してください。ポケットチーフや ラペルピン、ピンブローチなども多用してはい かがでしょう。ご夫婦でお洒落談議をしながら、 ショッピングをするのもよいものですよね。