お洒落は、いつ何時も気を抜かない

気を抜かないのがお洒落な人

 

一生ものを選ぶ目を養う年齢とともにやはりよいものを選ぶようになりたいですね。ただ、すべてが高価な本物でなければならないというわけではありません。私も低価格なヒートテックを着ますし、若い方たちに人気の、ファストファッションと呼ばれる最新の流行を低価格で販売しているお店にも行きます。髪飾り、アクセサリーなどは大ぶりでしかも安くてお洒落なものがありますよね。
ただ、ここぞという時に本物を持っているかいないかは大きな差です。ファッションに関することだけではなく、常に本物といわれる物を見たり聞いたり、触れたりしていると目が肥えてきます。好奇心を持ち、自分のセンスや美意識を上げようと努力することは必要だと思います。着物、帯、毛皮、宝石などはそれこそ一生ものです。それなりのお店で専門の方と相談をしながら選びましょう。宝石 の専門家である私から言わせていただくと、展示会では胸元を華やかにするネックレスを実際につけていただきたいということです。本物であってもそうでなくても、明るい色で品を感じさせてくれる 少しくすんだオレンジ色や、普段の服が黒系の方はキラキラと光るものがおすすめです。「私はスポーツカーを運転する時はスニーカーを履いています。たとえば、ホテルでの待ち合わせのような時でも、正面玄関のところで持っていった靴に履き替え、毛皮を羽織ってフロントに向かいます。ほんの少しの時間、いえ、数十歩のことだったとしても、そこは手を抜けません。
お洒落は「面倒かな。もうお洒落もいいかな」なんて思ってしまったら最後、どんどん遠ざかって いくばかりです。いくつになってもそこは踏みとどまりたいですね。
そんなことを言いながら、着物なのに草履に履き替えるのを忘れてしまい、スニーカーを履いたま ま車から降りて颯爽と歩いていたこともあるのですけれど.........。

 

以前の記事で、お洒落はとても奥深いものだとお伝えしました。 人それぞれ、お洒落に対する考え方は異なると思うのですが、身近に捉えて自分から楽しむことをおすすめしたいです。 「ちょっとしたことですが、たとえば、タートルネックでネックレスをする際、私はチェーン部分も すべて美しく見せたいのでタートル部分を外側に折らず、内側に折ります。友人たちも「あら、本当。 いいアイデアね」と、真似て内側に折るようになりました。
年齢が表れる首元を気にされる方が多いですが、私はその人の生きてきた証なのですからシワも気にする必要はないと思っています。丸顔の方などは首まで隠してしまうと、もっとまん丸に見られます。それでも気になるなら、胸元を開けてスカーフをしたり、チョーカーに挑戦するのもいいですね。 自分らしさを表現するためには工夫を凝らすことも必要です。私は元来、手先が器用で学校も被服 科ですので、そういうのが大好きなのですね。シンプルなデザインに何かしらアクセントをつけて、 それこそ世界で一枚しかない服にして楽しんでいます。
デザインを描いて、デザイナーの先生にスパンコールのハート形をつけていただいたり、ピンクの 帽子とマフラーにキラキラをつけてもらってお揃いにしたり、いろいろアレンジしています。
どうしても消せないシミがついてしまったセーターはアイロンで簡単に接着できるアップリケで隠しました。シミ部分の1ヶ所だけではなく、デザインしてつけたら、まったく別のセーターを買った気分になるほどうまくいきました。次から次に新品を買うのがお洒落というわけでもありませんよね。